上高地
Kamikochi, Japan


上高地は、言わずと知れた日本の山岳リゾートのメッカです。
上高地の名が知られるようになったのは、1896年に、
イギリス人の宣教師ウォルター・ウェストンが日本アルプスを
紹介する本を著した事に始まるようです。
『MOUNTAINEERING AND EXPLORATION IN THE JAPANESE ALPS』

上高地は、北アルプスの最高峰・奥穂高岳(3190m)
の麓、標高1,500mの高地に位置しています。
この標高にも関わらず、長さ10km、幅最大1km
にもわたる梓川の堆積平野が広がっています。


穂高連峰や、1915年に焼岳の噴火により梓川が
堰き止められて形成された大正池などの景観が
素晴らしく、年間120万人にも及ぶ観光客が
押し寄せているとの事です。

国の特別名勝にも指定されています。

その上高地に、2012年9月に訪れました。
その時の様子を紹介します。

松本から新島々へのアルピコ交通
上高地線の乗車記はこちらです。

河童橋界隈


河童橋から大正池

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新島々から上高地へ

この日は、名古屋から松本までJR中央西線の普通電車を乗り継ぎ、
松本からアルピコ交通上高地線の電車に乗りて新島々に着きました。

中央西線の乗車記は こちら です:
http://cf916626.cloudfree.jp/Train/Japan/JR/ChuohSai.html

アルピコ交通の乗車記は こちら です:
http://cf916626.cloudfree.jp/Train/Japan/Shitetsu/Alpico.html


撮影: 2012年9月

新島々からはバスで上高地に向かいます。


撮影: 2012年9月

この日、松本までは良く晴れていましたが、アルピコ交通に乗るうちに
雲が増え、特に北アルプスの山々一体に雲が掛かっているようで、
この先が少々心配になっていました。

バスは、国道158号線を西に進みます。


撮影: 2012年9月

北アルプスへと繋がる山々を分け入っていきました。
見落としてしまいましたが、廃線になった旧上高地線の
島々駅跡はもう通り過ぎてしまっていました。

安曇支所前の集落を通り過ぎます。
バスの反対側に集落が広がっています。
進行左手は梓川の渓流の景色でした。


撮影: 2012年9月

バスの車内の様子です。


撮影: 2012年9月

新島々でアルピコ交通から乗り換えた乗客が殆どだったと思います。
アルピコ交通の電車は、それほど混んではいませんでしたが、
バスはほぼ満席状態でした。

ハイシーズンともなると、何台ものバスが運行されるのでしょうか。

しばらく梓川の右岸を、渓谷に沿って走りました。
この先で、野麦峠方向との道と合流すると、
奈川渡ダムの上を渡りました。

ダムによって堰き止められた梓湖です。


撮影: 2012年9月

奈川渡ダムは1969年に竣工した大規模ダムでダムの高さは
155mもあり、623MWもの電力を生み出しているそうです。

奈川渡ダムで、梓川の左岸に渡り、渓谷を遡っていきました。


撮影: 2012年9月

梓川の河原はかなりの量の砂が堆積していて、浚渫をしていました。
下流のダムが砂で埋まることを予防している事と思います。

奈川渡ダムから10分ちょっと走り、沢渡のバスターミナルに到着しました。


撮影: 2012年9月

ここには大きな駐車場があり、バスに乗り換える人もいると
思いますが、このバスでは乗り込んでくる人はいませんでした。

沢渡からは谷も狭まり、トンネルも増えました。
狭い谷の向こうに迫りくる岩肌が見えました、


撮影: 2012年9月

こうして、奈川渡ダムから27分程走り、
釜トンネルの入り口に差し掛かりました。


撮影: 2012年9月

上の写真のトンネルが上高地に向かう釜トンネル、
左にカーブする道が高山に向かう国道158号線です。

上高地方面の釜トンネルは自然環境保護の為、
一般車の通行は禁止されていて、上高地に
向かうには公共交通機関を使う事になっています。

この時通過した釜トンネルは2005年に開通した3代目で、
2代目の釜トンネルは途中で交互通行区間がありましたが、
3代目では、全線、片側一車線の幅が確保されています。

全長1,310mの釜トンネルを抜けると上高地です。


撮影: 2012年9月

焼岳の荒々しい岩肌がすぐ近くに見えます。
焼岳の標高は2,455mなのですが、すぐ近くに思えます。

その後、白樺の林の中を走りました。


撮影: 2012年9月

白樺の林を抜けると、穂高連峰が見えてきました。


撮影: 2012年9月

残念ながら山頂付近には雲が掛かってしまっていましたが、
まずまずの天候の様です。

こうして到着した上高地バスターミナルです。
新島々から1時間20分程の所要時間でした。


撮影: 2012年9月

この上高地バスターミナルは、上高地の中心地・河童橋に
近く、上高地散策にとても便利な位置にあります。

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河童橋から穂高神社奥宮

上高地バスターミナルから、上高地の
中心地、河童橋までは歩いて5分程です。
森林の中を歩き、梓川のせせらぎが聞こえる頃、
道の脇に「上高地の碑」がありました。


撮影: 2012年9月

上高地は、特別名勝と特別天然記念物に指定されています。
この日には、その選定理由、背景などが書かれています。

「上高地の碑」からほど近い所に河童橋がありました。


撮影: 2012年9月

1891年(明治24年)に初めて架けられています。
現在の河童橋は1991年に架けられた5代目です。

河童橋から眺める穂高連峰の様子です。


撮影: 2012年9月

生憎山頂に雲が掛かっていました。
松本では良く晴れていたのですが、
高い山の天気はなかなか難しいものです。

この日は、予約を入れていた河童橋の畔の
ホテルに荷物を置いて早速散策を始めました。
と言っても、もうお昼を過ぎた時間ですし、
本格的な山登りの経験もないので、明神岳の
麓の明神池を目指して散策する事にしました。

明神池までは、約3.5km、片道1時間程の道のりです。
河童橋の上流側は、谷あいに開けた平地があり、
そこに、幾筋もの清流が流れていました。


撮影: 2012年9月

この辺りは、キャンプ場にもなっているようです。
木々の間にテントを張り、大自然の中で
一夜を過ごすのも素敵だと思います。

歩き出して20分程して眺めた穂高連峰です。


撮影: 2012年9月

山容は、河童橋にいた時と、殆ど変わりません。
先ほどよりも雲が多くなっているように感じます。

下の動画でも、穂高連峰の様子を紹介しています。

河童橋から木々の間を進む路です。


撮影: 2012年9月

平坦な道で、高原の散策路といった雰囲気ですが、
この道はこの先、槍ヶ岳や前穂高へと続く登山道です。

木々が開けると、左手に明神岳の姿が見えてきました。


撮影: 2012年9月

写真を撮りながら歩いていた為か、
ここまでで50分程の所要時間です。

梓川の清流と明神岳の様子を動画に撮ってみました。

ゆったりと梓川の清流で時を過ごす人が居て、
普段とは全く異なる時の流れを感じました。

登山道の脇に、明神館という宿が見えてきました。
1600年に開業した老舗の旅館です。


撮影: 2012年9月

明神館からは、登山道から分かれる道が北に交差しています。
穂高奥宮神社への参道になっています。


撮影: 2012年9月

参道を進んでいくと、立派な吊り橋に出ました。
梓川に架かる吊り橋の向こうに明神岳が聳えていました。


撮影: 2012年9月

梓川の清流も綺麗でした。
この先に、穂高神社奥宮の鳥居がありました。


撮影: 2012年9月

樹林の中で眺める鳥居は神秘的な佇まいを感じます。

鳥居を抜けると、立派な石碑がありました。

下右の写真の碑は、明神池に関する石碑です。
この石碑には、その池の畔に暮らしていた名ガイド・
上条嘉門次の事が記されていました。


撮影: 2012年9月

上条嘉門次は上に記した、ウォルター・ウェストンが
北アルプスの山々に上った時にもガイドをしており、
上高地の名を広めた功労者の一人です。

上右の写真は、上条嘉門次が1880年に開いた山小屋です。

この奥に、穂高神社奥宮がありました。
深い森の囲まれた厳かな佇まいの神社です。


撮影: 2012年9月

太古の昔、奥穂高岳に天下ったとされる穂高見命を祀る神社で、
江戸時代半ばの松本藩主・水野忠恒の書にも出ているそうです。

本宮は、安曇野市穂高町にあります。
また奥穂高岳の山頂に嶺宮があるそうです。

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明神一之池から岳沢湿原

穂高神社奥宮のすぐ西側に明神池があります。
明神池は、穂高神社の神域にある池です。

明神池は、明神一之池と明神二之池と、
二つの池に分けられています。


撮影: 2012年9月

上の写真は、明神一之池です。
深い山の景色が開け、静かな池が広がっています。
その奥に、明神岳が見えていました。


撮影: 2012年9月

明神一之池の奥に、明神二之池があります。


撮影: 2012年9月

明神一之池よりも小振りな明神二之池は
より一層、秘境という佇まいを醸しだしていました。

散策路は、明神二之池で行き止まりとなっています。
明神二之池から嘉門次小屋の先の梓川の畔まで戻ります。


撮影: 2012年9月

往路は、梓川の右岸を歩いてきたのですが、
河童橋まで戻る際には左岸の散策路を歩きました。

木々の中の散策路を進みました。


撮影: 2012年9月

深い樹林の中を散策路が続いています。
しばらく歩いた先に、湿原のような景色がありました。


撮影: 2012年9月

この辺りは木橋が架けられていました。


撮影: 2012年9月

木橋が続くと、水量の多い流れが寄り添ってきました。


撮影: 2012年9月

この清流は、明神二之池から流れ出た清流です。
樹林の間に、こうした清流が流れていると、周囲に
フィトンチッドが溢れている事が分かるような気がします。

散策路は、一旦治山工事用の自動車の走る道に
合流しますが、その先で再び車道と別れました。


撮影: 2012年9月

車道と別れた散策路は、梓川の畔へと下っていきました。


撮影: 2012年9月

梓川の畔に出た様子です。
正面に六百山、梓川の下流には焼岳が見えていました。


撮影: 2012年9月

梓川の畔から、再び深い木々の間を歩いていきました。
やがて、渓流を渡りました。


撮影: 2012年9月

この渓流は、奥穂高岳の麓、南側のカールを
形成している岳沢から流れ出た清流です。

この先で、その岳沢の分岐路がありました。


撮影: 2012年9月

分岐路の様子を写真に撮ることをうっかりしていましたが、
この分岐路は、奥穂高岳に直登する登山道です。

分岐路の先で再び渓流を渡ります。


撮影: 2012年9月

この渓流も、岳沢から流れ出ています。
こちらの流れの方が水流が多く、本流の様です。

深い森の中をしばらく歩いていましたが、
その先で景色が開けてきました。


撮影: 2012年9月

木橋が設けられ、湿原の中を歩いていきます。
この湿原が岳沢湿原です。

明神池から河童橋に向かう散策路から分岐し、
湿原の向けて、分岐路が設けられています。


撮影: 2012年9月

その分岐路の先からは、明神岳(上左写真)や、
梓川の対岸の六百山(上右写真)が良く見えました。

岳沢湿原の様子を動画に撮ってみました。

静かで厳かな雰囲気の湿原でした。

明神池からこの岳沢湿原までは約2.9km程の道のりでした。
河童橋まではあと700m程の距離です。

岳沢湿原から、散策路は南に曲がり、しばらく歩くと、
奥穂高岳をはじめとする穂高連峰の山々が見えてきました。


撮影: 2012年9月

ここまで来ると河童橋はもう目と鼻の先です。
明神池から1時間15分程の散策でした。

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